てっせん咲く
2014.5.2
前栽や主庭はあらかじめ設計図に基づいて作られ、庭師が手入れいたしますが、裏庭は私の独壇場。 お客様にお見せする必要もなく、自然のままにしております。 今年は新しいシフォンケーキに色々挑戦していたため、庭の手入れをほったらかしにしていました。 普段する草取りも手抜きをしたため、草がぼうぼうと伸びてしまいました。 それでも、ローズマリー、レモンバーム、野萱草などはいつも通りたくましく育っていました。 伸びていた草は見覚えのある花でした。
最近その花を見かけることはなく、ほとんど忘れかけていたのですが、子供のころ、野原に行けば必ず咲いていた、「ひめじょおん」に違いありません。 菊の香りを含ませたフカフカの布団のような懐かしい香りがしました。 例年なら必死で草取りをしていたところでしたが、今年は、新しいシフォンケーキ、様々なクリーム、ソースなどの開発にいそしんでいたため、裏庭をほったらかしにしておいたのですが、そのおかげで、草は命ひろいをして、私はその花と再会できたのでした。
裏庭にはディルやバジルを植えたこともあるのですが、裏庭に出ただけで様々な薬草や花の香に包まれるので、心身ともに緊張の解ける場所です。
裏庭の植物のなかでもとりわけ心待ちにしている花がこの時期に咲きます。 美しい濃紫の大輪の鉄線花です。
良き友の たづねきたるや 鉄線花 厚女
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