ディンブラー (Dimbula St. Coombs Estate )
2014.3.10
凡そ40年ほど前に店主Anna は Dimbula St.Coombs と印刷された一缶の紅茶を頂きました。その紅茶がとてもおいしかったので、40年間というもの、その名前を忘れることはありませんでした。 そして、行く先々のデパートなどで、Dimbula St.Coombs と印刷された紅茶を探し求めてきたのでした。 ところが、どこを探してもその紅茶を置いている店はなかったのです。
30年間 Dimbula という紅茶に出会うことはなかったのですが、、紅茶専門店Anna Maria 開店の2か月前に、Dimbula という紅茶を扱っている紅茶商人との偶然の出会いにより、私にとって幻の紅茶であったDimbula という紅茶を手にいれることができたのでした。 そのセイロンの紅茶商が持っていたDimbula 紅茶は St.Coombs ではありませんでしたが、茶園の名こそ違え、私にとって、おいしい紅茶の存在を教えてくれた懐かしい紅茶との再会だったのでした。 ただし、Dimbula の紅茶が無条件でどれもおいしいのではなく、どの産地の紅茶であれ、ティーティスターの評価を得て、オークションで特に高値で取引される紅茶が一般的に 「おいしい紅茶」 と言われている通り、私が頂いた紅茶はそのような評価を得ていた Dimbula 紅茶だったのに違いありません。
Dimbula 紅茶を生産する一帯は道路工事が延々と続いていました。 土埃の舞う鄙(ひな)びた田園地帯をガタガタ揺れながら40年というプロセスを経て到達できた Dimbula St.Coombs 茶園でした。
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