ヌワラエリヤ (Hill Club Hotel )
2014.3.3
真っ暗な山道を車でひた走り、ヌワラエリヤ Hill Club Hotel に到着したのが午後7時過ぎでした。
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受付を済ませて部屋に着くと、マネージャーと、湯たんぽを持ったボーイさんがやって来て、ベッド・ティー(アーリーモーニング・ティー)をどうするかたづねられました。 そういえば、紅茶専門店Anna Maria を開店する前年の2004年に英国を訪れた時に、ホテルの部屋に執事(butler) がやって来て、やはりアーリー・モーニングティーをどうするか聞かれたことを思い出しました。
Hill Club Hotel では、ディナーは男性はジャッケットとネクタイ着用というドレスコードがありました。男性は Club のネクタイを借りられます。 豪華なビュッフェではなく、普通(moderate) の食事でした。 朝もビュッフェではなく、ごく普通のトースト、ミルクティー、ジュース、卵焼きというスタイルでした。 ホテル全体の雰囲気は格式がありながら控えめ(modest)であり、大変落ち着けました。 対照的だったのは、次の晩の宿の、Grand Hotel でした。 バンドが入った大広間の次の間に、あふれんばかり(affluent) の豪華な料理が並べられて、バーベキューもあり、お料理をお皿に盛ってからテーブルセッッティングをしてある広間の自分の席に戻り、バンド演奏に耳を傾けながら優雅な気分でお食事ができるという趣向でした。 この2つの対照的なホテルを比較すると、紅茶専門店Anna Maria が大切にしてきた taste はHill Club Hotel に近いものだと確信いたしました。
翌朝6時半に頼んでおいたアーリー・モーニング・ティーのポットには紅茶の葉がたくさん入っていて、カップに茶を注ぐと茶こしに紅茶の葉が山盛りとなるほどでした。 それでもまだポットにたくさんの茶葉が残っていました。 夜中つけっぱなしにしておいたストーブの前で、その濃い紅茶をストレートで少し飲んだあと、ホイップして、熱く温めてある牛乳をたっぷり注いで2杯、3杯と飲んでいるうちに、次第に身体も温まり目も覚めてきて、 「今日も元気に茶畑見学!」 という意欲が湧いてくるのでした。 Hill Club Hotel の この朝の early morning tea ほど、それが習慣として定着したころのイギリスのある種の階級の人々にとっては、必要不可欠な 「tea のスタイル 」 であったのだろうと思わせた tea はありませんでした。
Hill Club Hotel の玄関の名刺受けのボードに、店主Anna も左上の写真のように店の名刺を2枚飾らせていただきました。
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