紅茶とスパイスのハーモニー 嵐山本店のチャイ その4 (クローブ)
2014.9.2
紅茶とスパイスのハーモニー 嵐山本店のチャイ その2、3、でお知らせしたカルダモン、シナモンと共に弊店で使われるのがクローブです。
クローブは花のつぼみを乾燥させたものです。 香気がきわめて強いのですが、トンカツソース、ウスターソースにも使われていて、シナモンと同様、日本でも古くから料理や薬用、香油として使われているスパイスです。 バニラのような甘い香りがありますが、この香の主成分はオイゲノールとアセチルオイゲノールで、精油の75~90%を占め、水蒸気蒸留で得られる精油の収量は15~18%です。 シナモンにもオイゲノールが含まれています。
このクローブをチャイに入れると、甘さを楽しむことができます。 カルダモンとシナモンだけだとさっぱりとした味わいなのですが、クローブを入れて、よく煮込むと、キャラメルのようなコクがでてきます。 ただし、量が多すぎると、薬臭くなり逆効果です。 冬にチャイの注文があるときは、クローブを少しいつもより多めにいれて、時間があればすこし長く煮込んで、コックリとした風味が出るようにしています。
店主 Anna はスパイスコーディネーター協会認定のスパイスコーディネーター マスターです。
参考文献:武政三男著 80のスパイス辞典 フレグランスジャーナル社
なお、紅茶専門店Anna Maria に関する正確な情報は、信頼できる情報源よりどうぞ。
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