花月園 福屋さん
2014.1.4
夕方ご来店のお客様がお帰りの時、「花月園福屋さんはどうしているのですか」と、私にたずねられました。 実は
去年の秋より、時々同じようなことをお聞きになるお客様がいらっしゃったのですが、ご近所で確認したところ、
福屋さんは閉店されたことがわかりました。
落ち着いた盛り付けで、おいしいお料理を出してくださる、風情のある良いお店でした。 福屋さんでお食事をなさってから、
弊店にお立ち寄りくださったり、あるいはその逆だったり、そのようなお客様がいらっしゃったようなのでした。
紅葉のころに、福屋さんからご挨拶状が届き、転居なさったことを知りました。 熱いものは熱く、冷たいものは冷たく、
お手頃なお値段で、おいしいお料理をご提供して下さるお店でした。 「閉店されましたよ」と、私から言うと、
お客様は皆様、がっかりされます。 お客様共々、「残念ねー。」 「残念」 と言って、嘆きあうのです。
初めて福屋さんに伺ったとき、一番最初に目についたのが、 笑いさざめく声が聞こえてくるような 「百福」という
絵でした。 有職故実、花鳥風月ならで、たれ目のおかめさんのようなお福さんが、100人描かれているという絵
でした。 ほのぼのとしていて、珍しい絵だなあと思っていたのでしたが、あの絵が飾ってある、あのお部屋にも
もうはいれなくなってしまいました。 福屋さん、ありがとうございました!
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